本組合は、関東甲信地区の中小ＵＣオイル（used cooking oil）事業者が集まって、組合員の相互扶助精神に基づいた共同事業を行い、組合員の自主的な経済活動の促進と経済的地位の向上を目的として、平成４年(1992年)に設立されました。

　設立以来、当組合は食品産業、外食産業から一般家庭にわたり、製造・調理等の過程で排出された廃食用油を、適正に回収、管理し、地球環境保全と資源リサイクルの一翼を担うべく活動して参りました。

　回収されたＵＣオイルはその大半が飼料用油脂の原料となり、他に脂肪酸やインキといった工業用油脂、燃料用および輸出用とに仕向けられています。わが国の畜産や工業に不可欠な、貴重な国産原料であるＵＣオイルは、厳密な安全管理・品質管理が求められています。農林水産省大臣認可の当組合は、大都市圏東京および関東全域をカバーできる廃食用油回収ルートを持ち、ＵＣオイルの適正処理、すなわち資源リサイクルに社会的責任を持って取り組んでいます。

　近年では、私たちの活動の実態とその意義を、少しでも多くの皆さまにご理解いただくために、機関誌『ＵＣオイルかわら版』を刊行し、ＵＣオイルに関する啓蒙・普及活動にも力を入れております。

　皆さまからの、より一層のご指導、ご支援をお願い申し上げるとともに、当組合への積極的なご参加をお待ちしております。

　

 

関東リサイクル油脂事業協同組合は、２０３０年のＳＤＧ'ｓ（持続可能な開発目標）の達成に向け、組合活動を通じて活力ある地域社会を実現していくためのコミットメント（Kantourecycle Sustainability Challenge 2030）を制定しました。

 

＜コミットメント＞

　環境・社会課題をテーマとした建設的な対話等により、組合に関わる全ての方々とともに持続可能な社会の実現を目指します。

 

☆基本的な取組姿勢

　国連が提唱するグローバルコンパクト上に謳われている基本的な考えである「人権の保護」、「不当な労働の排除」、「環境への対応」、「腐敗の防止」、およびＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）や環境・社会・企業統治等の社会課題への取り組みを踏まえた組合活動を行います。

 

☆目的

　本取組姿勢は、組合活動を通じて、地域社会の健全かつ持続可能な発展に寄与することを目的としています。

 

☆具体的行動

　本取組姿勢を具体化する観点から、以下の取り組みを実践します。

 

・廃油取引のあるお客様の社会課題に向けた取り組みを組合として積極的に支援します。

 

・社会・環境課題解決に向けた取り組みが途上のお客様に対しては、対話を通じて、働きかけを行っていきます。

 

・環境に配慮した商品・サービスの開発・提供などを通じて、お客様の環境保全活動を積極的に支援することは、組合と

　して重要な責務であると考えています。従って、廃食油リサイクルの組合としてこの活動を積極的に行っていきます。

 

・再生資源エネルギーの使用、利活用を積極的に行っていきます。　　　　　　　　　　　　　　２０１９年１２月制定

 

 

☆目標項目は１７のうち、次の６項目。

 

目標５　「ジェンダー平等を実現しよう」

　性別を越えて、能力・適性の見極め、個人の事情に配慮した就業形態構築、公正な人材配置、評価、登用により、組合

　各社のすべての従業員が適材適所で活躍できる職場環境づくりをを目指しています。

 

目標７　「エネルギーをみんなに　そしてクリーンに」

　BDF 他、再生エネルギーの利活用の促進を積極的に推進することにより、循環型社会の構築に貢献します。

 

目標８　「働きがいも経済成長も」

　一人一人がそれぞれの目標を持ち、日々、切磋琢磨しながら新知識の吸収、創意工夫や新技術の研究・導入を進め、

　相互信頼の職場環境で各人が持てる力を最大限に発揮して、生産性の向上を目指しています。

 

目標１０「人や国の不平等をなくそう」

　年齢、性別、出自、宗教、経済的地位その他の状況に関わりなく、また移住労働者、障がい者、高齢者など不安定な

　雇用状態にある者を含めたすべての労働者の権利を保護し、能力強化を図り、安全・安心な労働環境を促進して

　います。

 

目標１６「平和と公正をすべての人に」

　私たちは、あらゆる場所において、暴力の防止とテロリズム、犯罪の撲滅を目指すとともに、子供や弱者への迫害、

　いじめ、差別のない社会づくりを目指します。

目標１７「パートナーシップで目標を達成しよう」

　開発途上国での持続可能な開発目標の達成を支援するために、私たちの、地球環境保全と資源リサイクルに関わる専門的な知識・技術を

　共有する、グローバル・パートナーシップを強化します。